著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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往って来いのBAT、次の展開は?

BAT/USD日足(2021,1,1 – 2021.6.16)(CoinMarketCapより作成)

上図はBAT/USDの価格と出来高の推移である(期間:2021年初~現在)。

年初のBAT/USDの価格は、暗号資産市場の高まりを受け、3月上旬には年初来+300%の1.35ドル(約140円)に達した。この期間の出来高をみると、増加傾向にあり、出来高の伴った上昇だったことが伺える(赤矢印)。

価格は4月中旬には年初来+690%の1.65ドル(約173円)前後まで続伸したが、1.50ドル近辺では頭も重く、以降は上値を切り下げていった。

一方、BAT/USDの出来高は3/17の急増後をピークに緩やかに減少しており、出来高の伴わない価格上昇が約3週間に渡って続いていたようだ。その後は、価格の下落も伴い、出来高の減少が続いていたことが確認できる(青矢印)。

この点について年初からのBATは、市場参加者の買い意欲と売り意欲が混在し、活発に売買が行われた結果での上昇だった事が考察されるが、3月17日以降の相場は、買い方が旺盛となり価格に対する流動性が乏しいなかで、十分な売買が行われないまま価格が上昇していったことが想定される。そのため、買い方が売りに転じた際に吸収できるほどの買いが集まらず、3月上旬の水準まで往って来いとなったと考えることもできる。

また、出来高のピークアウトから約3週間後に価格が下落したことを鑑みると、BAT/USDの出来高は価格に先行し、価格は約3週遅れるということがわかる。

今後の価格推移を検討するには、出来高情報が一つのヒントになりそうだ。

現在のBAT/USDの価格は、5/23につけた0.50ドル付近の安値を割っておらず、一旦の底打ちともとれる動きはみせているものの、上値も切り下げており、方向感に乏しいなか、三角持ち合いを形成している(白矢印)。

出来高に着目すると、依然として低迷を続けており、三角持ち合いを上下どちらかにブレイクしても追随するポジショニングには注意が必要だ。

トレンドを追随するには、少なくとも0.5Billionドルに迫る出来高の増加が必要となろうか。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。