著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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ETH/BTCの平行チャネル、3度目の反発なるか

ETH/BTC 週足Bidチャート

上図は、ETH/BTCの2019年5月から現在までの週足チャートである。

日本においては、対円で暗号資産(仮想通貨)が取引されるために、BTC/JPYやETH/JPYが当然ながら注目されるが、クリプト/クリプトの交換レートは、直接、その暗号資産の力関係を図るのに、非常に有効でありもっと着目されてもよいだろう。

DMM Bitcoinでは現物取引でETH/BTCの売買が可能であるが、レバレッジではさらに7種類のクリプト/クリプトの取引が可能となっている(詳細は取引概要等を確認頂きたい)。

さて、ETH/BTCのチャートは、主に以下の理由から世界的に注目されている。

・暗号資産時価総額1位、2位の銘柄ペアであり、法定通貨を介さないこと
・上図で白色の平行チャネル上限の発生が2019年10月と2年以上前でありながら、今も続いていること
・チャネル上限の的中率が相応であること(レジスタンス4回、サポート2回、うちブレイクは1回のみ)
・サポート&レジスタンスの発生に約4ヶ月の規則性があること

そして1/27現在、再びこのチャネル上限へ接近しつつある。

平行チャネルに着目すると今後のシナリオは以下のとおりとなる。

<上昇シナリオ>平行チャネル上限で反発し、再び直近最高値を目指す展開

上昇シナリオは、平行チャネル上限で反発し、再び直近最高値の0.084825BTCを目指す展開である。

最高値の0.084825BTCを超えた場合は、約2年以上にわたって、主なレジスタンスが存在しない価格帯となるため、上値追いが続きやすい展開となることが考えられる。

ETH/BTCの過去の値動きを振り返ると、上図チャートでは、2021/3/22週と、6/21週の下落では、サポートに接することなく、翌週から反発局面となる事例があった。

一方、今回は1/24週の急落で既に接していることから、このまま反発すると決めつけるのは難しいと考えられる。

しかし、前回の10/18週の反発ではレジスタンスに接してから陽線をつけていること、2019-2021年のレジスタンスに着目すると、過去4度とも上値が接してから下落(逆行する下)ケースがあったため、このまま下がると決めるのも早計といえるかもしれない。

<下落シナリオ>平行チャネルを下抜け、平行チャネルの仲値、下限がレジスタンス

下落シナリオは、半年ぶりに平行チャネルの上限がブレイクされ価格が下方向に進む展開を想定する。

直近においては3度、平行チャンネルで下落を防いでおり、確固としたチャネルであった分、ブレイクされた時には影響が大きくなる可能性が高いかもしれない。

一度下落した場合において、平行チャネル仲値の0.051000BTC、下限0.041000BTC、0.028347BTCがターゲットとして反発が起こるのかを確認しながらの下値模索状況をみることが必要になる。

次に、ファンダメンタルズの観点からETH価格の下支え要因を考察する。

ETHは「NFT」市場における取引手段としての一面を持っていることから、「NFT」への関心も価格の下支えの一助となっている可能性が推察できる。

そこで、今回は、直近2回の反発のあった期間に焦点をあて、「NFT」検索数とETH/BTC価格の関係も考察する。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。