著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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日足目線では依然上昇優勢

Tradingviewより作成

上図は、ETH/JPYの日足チャート(2021/8~執筆時点)に主要なレジスタンス・サポートラインを描画したものである。

これを見てもわかるとおり、レジスタンス・サポートラインは右肩上がりとなっており、チャートだけをみれば全般的には上昇優勢といっていいかもしれない。

ただし、足元において(c)ラインをした抜けており、これは米国のインフレ懸念の顕在化からの調整であろう。

市場全体ではFRB(米連邦制度準備理事会)のバランスシート縮小と、利上げのダブルパンチにより全体的にリスク資産の売り込まれが目立ってきている。

ダウ平均株価、S&P500指数などの米国株式の下落率は、今月に入り5%を上回っており投資家の恐怖感が目立つ状況となっている。

追従する形で、暗号資産市場でもBTCを筆頭に売り込まれる展開が続いており、投資家にとっては苦しい状況が続いているといえるだろう。

市場にとって利上げとバランスシート縮小という、二つの金融引き締めが立て続けに実行されるという例はこれまでなく、市場、経済への波及度合いはいまだ未知数なところがあるため、急なリスクオフ相場には注意していきたいところだ。

このような状況で、今回はETH/JPYの価格推移に着目してレポートしてみたい。

本稿では今年1/7の当社マーケットレポートにおけるシナリオ更新を、ライン分析を用いて考察していく。(前回のレポート:Daily Market Report 2022/1/7「ETH(イーサリアム):足元は総悲観。今後の行方はファンダメンタルズが知っている」参照)

最初に今後のETH/JPYの展開を考察するうえで重要なレジスタンス・サポートラインとして以下を設定する。

・チャネルライン(a)、(b)、(c)、(d)

現在はチャネルライン(d)で下げ止まったあと、1/10に付けた安値338,000円から7%強戻した364,000円ラインを推移している。

日足目線では、去年9月末に付けた前回安値290,000円を更新しておらず、いまだ上昇相場ではあるが、去年11月からみて現在は33%ほど下落しており、悲観相場真っただ中という印象だ。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。