著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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悲観相場のBTC

Tradingviewより作成

上図は、BTC/JPYの8時間足チャート(2021/10下旬~執筆時点)に主要なトレンドラインを描画したものである。

足元のBTC/JPYは11/10から継続している下落のトレンドをたどっており、史上最高値から33%調整された520万円ラインを推移している。

市場全体ではBTC中心に、中期でレンジ相場となっており方向感のない相場状況が続いている。

金融市場全体では、12/15のFOMC直後はFRBによる金融緩和縮小ペースの加速や、利上げ観測が事前の予想範囲内であり市場は株高で反応したが、その後は中期的なリスク資産への影響が再度織り込まれ、株式の調整が進んでいるのが足元の状況である。

このような市場環境の中、BTC/JPYは今後どのように価格推移していくだろうか。

本稿ではライン分析を用いシナリオ考察をしていく。

最初に今後のBTC/JPYの展開を考察するうえで重要なレジスタンス・サポートラインとして以下を設定する。

・下落のチャネルライン(a)、(b)、(c)

現在のBTC/JPYはこのチャネルライン上限である(a)にぶつかった後反応し、上値を切り下げている状況に見える。

一方で、(d)ラインとなる520万円付近からは反発を繰り返しており、下値を固めつつある状況とも言えるだろう。

上記からマーケットは煮詰まり感が強くなる方向へ動いており、次の大きな動きへの前触れのような形相を呈しているようにも見える。事実、BTC/JPYのボリンジャーバンドは収縮への動きが始まっており、ボラティリティ拡大へ力をためている段階といえるのではないだろうか。

このような前提のもと、上下とも次のトレンド形成に向けた前夜である可能性から、どちらのシナリオも検討し、戦略を明確化しておきたい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。