著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・FTXショック以後は低位安定…

BTC/JPY 日足Bidチャート 

上図は、FTXショック付近以後のBTC/JPYの日足チャートに、直近で発生した主なイベントを記したものである。

今週は、金融市場で注目度の高いFOMC(米連邦公開市場委員会)が明日12/15に開催される。米リセッション(景気後退)懸念が燻る中、利上げ幅が縮小されるかどうかに注目が集まっている。

まず、一大イベントであるFOMC前に、FTXショックにより大きく下落後、冴えない動きを続けるBTC/JPYに関して、上図に記した主な出来事と値動きを簡単にまとめる。

・11/10
10月米CPI(消費者物価指数)が前年比が7.7%上昇と、9月の8.2%から伸び率鈍化が示されたことで、FRBの金融引締ペースの減速が見込まれ、米景気後退への懸念が和らぐ結果となった。

米国株価の上昇によりリスクオンムードが醸成され、FTXショックに揺れていた暗号資産市場でも一旦反発の動きとなった。

・11/11
FTXが連邦破産法11条(chapter11)の適用を申請したとの報道がされ、FTXの経営破綻が確定した。

前日には反発の動きを見せていたが報道を受けて急落し、一時210万円台割れを窺うまで下押しした。

なお、破産法申請の同日にハッキング被害があったことものちに発覚している。

・11/28
11/21に年初来安値をつけて以後、徐々に下値を切り上げる動きが続く中、暗号資産レンディングプラットフォームである、BlockFiの破産報道を受け失速した。

しかしながら、FTX関連のニュースへの耐性がついたのか、下落が続くことなく220万円台まで値を戻してクローズを迎えた。

・11/30
パウエルFRB議長が12月FOMCでの利上げ減速の可能性について言及したことで、米国株高となったことを受けBTCは240万円手前まで上昇した。

・12/13
米11月CPIが発表され、10月に引き続きインフレが鈍化傾向にある結果が示された。米利上げ減速が正当化される内容であることから、米国株は反発して始まることとなった。

BTCもCPIの結果を受けて上昇したものの、明日15日にFOMCを控える中、米国株が失速したことを横目に上値を伸ばしきれないでいるようだ。

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