著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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市場のリスクオフに押され、2か月ぶり安値圏へ

BAT/JPY 日足Bidチャート

上図は、BAT/JPYの日足チャート(期間:2022/1/23~現在)である。

今年2月以降のBAT/JPYは売買の手掛かりとなりうるBAT特有の材料に欠け、他のリスク資産にも通ずるようなファンダメンタルズに振り回される展開となったようだ。

主なファンダメンタルズはロシアによるウクライナ侵攻と米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げを挙げることができよう。

ロシアによるウクライナ侵攻が発生した2/24では、BAT/JPYで年初来安値を更新(63.101円)する急落となり、その翌週にかけては各国の対ロシア制裁の発表やその影響を見極めようとする動きなどから、ボラタイルな値動きとなった。

3月に入り、ロシア-ウクライナ間の停戦協議進展への期待からリスクオフが後退するなか、3/15~16に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを決定した。

多くの市場参加者の予想通りだったことや、FRB議長が「早ければ次回5月の会合」で保有資産を縮小する量的引き締め(QT)を決めると表明し、先行き不透明感が和らいだことも好感され、上昇基調となった。

しかし、4月に入り、ウクライナの停戦期待が後退したことや、利上げが0.75%幅となる可能性への思惑から、市場のリスクオフは再燃したようだ。

5月のFOMC政策発表では0.75%幅の可能性は後退し、0.5%の利上げが決定したことから5/4の米国株式市場では反発して引けたものの、翌日に上げ幅を全て打ち消す下落となり、BAT/JPYもあわせて下落を再開している。

直近、昨日5/8には2か月ぶり安値を更新(68.529円)しており、下値を模索する展開となっている。今回は、テクニカル分析を用いて、BAT/JPYの下値の目途を探ってみる。

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