著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・年初来高値更新後は冴えない展開が続く
QTUM/JPY 日足Bidチャート
上図は、QTUM/JPYの日足チャート(年初来~執筆時点)である。
年初からのQTUM/JPYは日足一目均衡表・雲下限の水準が上値抵抗となり、750円を中心に据えた±250円幅で方向感のない値動きを続けている。
そうした中、3月中旬に雲を上抜けし三役好転が成立したことをきっかけに上昇に弾みが付くと、3/30かけて力強い上昇を描き年初来高値を更新し一時1,144円まで上昇した。
年初来高値を更新したものの価格水準は維持できず、その後2度にわたって200日移動平均線に上値を阻まれ上値の重さを意識させる値動きとなった。
執筆時点では、3月中旬の上昇分をほぼ吐き出した上に、一目均衡表において三役逆転が成立し、目先は下値拡大に警戒が必要なチャート形状へ変化してきている印象を受ける。
それに加えて、足元のファンダメンタルズ面では、米国の金融引締がこれまでの想定よりも急速なペースになる可能性が浮上し、経済成長鈍化への警戒感や、ロシアのウクライナ侵攻による地政学的リスクが長期化していることなどで、株式を始めとしたリスク資産を敬遠する動きが拡がりつつある。
こうした動きはデジタルゴールドとも呼ばれるBTC(ビットコイン)にも影響を与え、価格は下落傾向が見られる。また、より投機的側面の強いアルトコイン銘柄であればなおさら売りが強まりやすい環境に変化していく可能性もありそうだ。
以下、テクニカル面からQTUM/JPYの上下のシナリオについて整理する。