Meta(旧フェイスブック)で仮想通貨プロジェクト「ディエム(旧リブラ)」に携わっていた元従業員らは、「Aptos」と呼ばれる新しいプロジェクトのために2億ドルの調達に成功した。

Aptosは、Metaの仮想通貨ユニット「Novi」にいたモー・シェイク氏とエイブリー・チン氏が設立した企業であり、シェイク氏がCEO、チン氏がCTOをそれぞれ務めている。今年2月にディエムプロジェクトがシルバーゲート・キャピタルに売却される前にこの2人はMetaを離れていた。

Aptosは、ディエム用に開発されたコーディング言語であるMoveに基づいて分散型ブロックチェーンを構築している。同社は現在、開発者エコシステムを成長させ、様々なプロジェクトをこのブロックチェーンに引き付けようとしている。新しいブロックチェーンは、安価でスケーラブルなネットワークになると謳っている。

3月16日の発表によると、Aptosの2億ドルの戦略的資金調達ラウンドは、大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やスリーアローキャピタル、FTXベンチャーズ、パクソス、コインベース・ベンチャーズなどが参加している。

この資金は新しいスタッフの雇用やAptosブロックチェーンでプロジェクトを開発しようとする企業やビルダーをサポートするために使われるという。Aptosによれば、既にいくつかのDefiやNFT、ソーシャルメディアが既にテストを行っているという。

テッククランチによれば、Aptosは今回の資金調達での企業評価額について具体的な数字は明らかにしなかったが、それは「ユニコーンの領域に十分に入っている」と述べ、10億ドル以上の評価を得たことを示唆している。

今後のスケジュールについて、Aptosは第3四半期にはメインネットをリリースする予定だと述べている。