ドイツ取引所は、機関投資家を対象とした独自の仮想通貨取引プラットフォーム「ドイツ取引所デジタルエクスチェンジ(DBDX)」を立ち上げた。
3月5日に発表されたこのプラットフォームは、ドイツ取引所子会社でカストディプロバイダーのクリプト・ファイナンスとの協力により、仮想通貨の取引、決済、保管のためのエコシステムを提供する。
ドイツ取引所によれば、DBDXがドイツおよび他のヨーロッパ市場のクライアントに仮想通貨取引サービスを提供する計画であるという。
「新しいソリューションはデジタルエコシステムにとって画期的なものだ。ヨーロッパの機関投資家に対し、信頼性の高い市場運営と透明性、安全性、規制への準拠を確保した暗号資産の提供を目指す」とデジタル資産部門の責任者であるカルロ・ケルツァー氏は語った。
ケルツァー氏は、新プラットフォームが資産のデジタル化において主導的な役割を担うというドイツ取引所の「ホライゾン2026戦略」を実現するための第一歩であるとも語った。
ドイツ取引所は2023年末にデジタル資産プラットフォームの立ち上げを発表していた。2月にはクリプト・ファイナンスがドイツの金融規制当局BaFinから4つのライセンスを取得し、ドイツで規制された仮想通貨取引、決済、保管サービスを提供できるようになった。この規制上のマイルストーンはDBDXの開始に向けた前提条件の1つとなった。
ドイツ取引所が仮想通貨取引の提供に乗り出したことは、同社が過去数年間にわたり仮想通貨業界に積極的に関与してきたことを再確認するものだ。ドイツ取引所の電子取引プラットフォームXetraは、21シェアーズなどの主要ヨーロッパ発行者によるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の取引所商品を複数上場している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン