仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所デルタエクスチェンジ(Delta Exchange)は、バイナンスコイン(BNB)とチェインリンク(LINK)のオプション取引を開始した。19日に発表した。

デルタのパンカジ・バラニCEOは、BNBとLINKは同取引所で最もアクティブなコインの1つであり、新しいオプション取引開始は「トレーダーからの多くの関心」に応えるためのものだと、コインテレグラフに語っている。

BNBとLINKは最大10倍のレバレッジで取引ができる。将来的には、テゾス(XTZ)やアトミックコイン(ATOM)、XRP、ライトコイン(LTC)のオプション取引も提供する予定だという。

デルタエクスチェンジでのオプション取引

デルタは「MOVE(ムーブ)」と呼ぶ特別に設計された契約の形で、ビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)のオプション取引を既に提供している。

一般的なオプション取引は、特定の「行使価格」で指定した買う権利(コールオプション)か売る権利(プットオプション)のいずれかを取引するデリバティブ取引だ。この行使価格の期日は、事前に決められている。

したがって、オプション取引では、ある資産の現在価格と権利行使価格との差である「マネーネス」や、期日までの時間、予想変動率のエクスポージャーファクターを提供している。

デルタのMOVE契約の場合、市場参加者は「方向性リスクを負うことなく」、デジタル資産のボラティリティを取引できるように設計されているという。

「これらの契約を取引するとき、トレーダーはコインの上下ではなく、コインの価格変動の絶対値に賭けることになる」

バラニ氏によれば、BTCのMOVE契約では毎日約400万ドル相当の取引があり、ETHでは約200万ドルの取引があるという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン