CoinGeckoによれば、分散型金融(DeFi)市場は第2四半期に74.6%の時価総額減少に見舞われたものの、ユーザーの活動は比較的堅調に推移しているという。

7月13日にCoinGeckoが発表したレポートによれば、主に5月のテラ(Terra)とそのステーブルコインのテラUSD(UST)の崩壊により、第2四半期にわたってDeFi全体の市場規模が1億4200万ドルから3600万ドルに減少した。

CoinGeckoはまた、分散型金融のDeFiエクスプロイト(脆弱性を狙った攻撃)が四半期に増加したことも下落の一因と指摘する。Inverse FinanceとRariはそれぞれ120万ドルと1100万ドルのハッキングに遭った。

「これらの攻撃は、投資家がこれらのハッキングされたプロトコルに対する信頼を失い、トークン価格に悪影響を及ぼしている」

一方でCoinGeckoは、DeFi業界はデイリーアクティブユーザーのほとんどを維持することができたとも述べている。

第2四半期のDeFiのデイリーアクティブユーザー数は5万人から3万人へと34.5%の減少にとどまったとし、DeFiのアクティビティが増加した事例も複数あったと付け加えた。

最初の増加は、テラの破綻後の5月に見られ、ユーザーは下落したLUNAとUSTを売るためにCurve FinanceとUniswap に殺到した。

同様に、CoinGeckoによると、DeFiユーザーの活動の別のスパイクは、仮想通貨レンディングプラットフォームのセルシウスが出金制限を実施した6月に起こった。

また、このレポートによると、4~6月期の非代替性トークン(NFT)の取引高は、主にイーサリアムネットワーク上で提供されるNFTの取引高の減少により、前年同期比26.2%減の76億ドルとなった。

2022年6月はNFT価格が暴落したのを受け、NFTの取引量が8億3千万ドルに達し、過去12カ月で最低の取引量となった。