ブロックチェーン分析企業DappReviewは、4月8日に分散型アプリケーション(Dapps)の取引高を調査した四半期レポートを公開した。

2020年第1四半期(1~3月)には新しいプロジェクトやユーザーの数が減少したにもかかわらず、過去3ヶ月間のDappsアクティビティの合計は、2019年第1四半期と比較して大幅に増加していることがわかった。

イーサリアム(ETH)のDappsの合計取引高は56億ドルにのぼり、前年同期比で652%増加した。EOSおよびトロンベースのDappsはどちらも、前年同期比で取引高は減少していた。

DappReviewによれば、2020年第1四半期では13のブロックチェーン全体でのDapps関連の取引高は79億ドルを記録した。これは、前年同期比で82%の増加となる。イーサリアム、トロン、そしてEOSの3つのプロトコルで全体の99.1%を占めていた。

レポートによれば、ゲーム、取引所、カジノがDappsのアクティビティで上位を占めるセクターとなっている。ただし、カジノ関連の取引高は、前年同期比で64.6%減少している。

DeFiプロジェクトが成長ドライバー

全体の取引高は増加したものの、新しいDappsの数は、前年に比べて60%減少している。アクティブなアドレスの数も22%減少した。

取引高の増加は、イーサリアムベースの主要な分散型金融(DeFi)プロジェクトに関連するものがドライバーとなったと、レポートでは指摘している。

さらにレポートでは、3月12~13日の仮想通貨相場の暴落でDappsno記録的な取引高増加に貢献していることにも言及している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン