2019年にはどれほどの仮想通貨プロジェクトが「死んでしまった」のか。仮想通貨分析を手掛けるロングハッシュの調査によれば、2019年には518件のプロジェクトが「死亡」した。これは2018年の647件よりも約20%少ない数だ。

ロングハッシュはDeadCoin.comのデータをもとに分析。「死んだ」プロジェクトを、死亡・詐欺・ハッキング・パロディの4つに分類している。

死亡したプロジェクトの半数以上が、詐欺プロジェクト(305件)を占めていた。

(出典:ロングハッシュ プロジェクトの死因別の割合、左が18年、右が19年)

また死亡した時期についても分析している。19年1月に150件、2月に48件、3月に120件のプロジェクトが「死亡」しており、19年第1四半期だけで年全体の半分以上を占めていたことがわかった。

ロングハッシュは、ビットコインの価格が第2半期から上昇に転じているため、市況が厳しかった第1四半期に死亡案件が集中したのではないかとみている。

2020年はプロジェクトの死亡は続くのだろうか。ロングハッシュは、詐欺ではない正当なプロジェクトが失敗して死亡する場合のライフサイクルは通常1~3年と指摘。2018年にICOを行ったプロジェクトが数多くあるため、2020年も「プロジェクトの死が着実に続く」と予想する。