ビットコイン(BTC)の取引に一番使われているのは、円ではなくドルという分析結果をコインデスクが3日に報じた。仮想通貨の取引では円建てが一番多いという通説が崩されるかもしれない。

 コインデスクによると、仮想通貨の分析サイトであるクリプトコンペアコインヒルズは、米経済メディアのウォール・ストリート・ジャーナルやブルームバーグで各国の通貨ごとの仮想通貨の取引高を報じる際によく使われるが、その計算の仕方に欠陥があるという。そもそも円建ての取引は、デリバティブ(金融派生商品取引)取引のケースが多くてスポット(直物取引)は少ないのだが、クリプトコンペアとコインヒルズは、円建ての取引高を計算する際は双方ともカウントする一方、ドルの場合はデリバティブ取引を入れていなかった。

 こうしたことを考慮してコインデスクが独自に分析した結果、仮想通貨の取引においてドルの方が円よりかなりの差で使われていることが分かったという(右から二番目のグラフはスポットのみをカウントし、一番右のグラフはスポット+デリバティブをカウント)

(*ビットフライヤーのライトニングFXのデリバティブ取引は含まず。 **スポットに加えて、ビットメックス、ビットフライヤーライトニングFX、CMEとCBOEのデータを含む)(コインデスクより)

 コインデスクが、クリプトコンペアとコインヒルズに対して計算方法の欠陥を伝えたところ、両者ともカウント方法を変えたという。