仮想通貨ダッシュ(DASH)のコア開発チームの法人組織であるダッシュコアグループの広報は、ベネズエラがダッシュの市場として世界第2位の規模に達したことをと明らかにした。ビジネスインサイダーとの対談で22日にわかった。同国では、毎週100近い業者が仮想通貨ダッシュによる決済を受け入れているとしている。
ダッシュコアグループのライアン・テイラーCEOは、週を追うごとに企業や消費者の関心が高まってきていると話した。
「毎月、同国から何万ものウォレットがダウンロードされているのを確認している」
「今年はじめベネズエラは、今仮想通貨に熱を上げていることで知られる中国とロシアをも尻目に、当社にとって世界第2位の市場となった」
ベネズエラは20日、同国の旧ボリバルに対して96%の通貨切り下げを行い、その代替通貨を物議を醸している仮想通貨ペトロに連動させた。仮想通貨を用いて金融不安を回避したいという願望に、新たな拍車を掛ける動きだ。
一方、Purse.ioのサポート部長エドゥアルド・ゴメス氏が新ボリバルへの移行が行われる日に「まさに絶望的なハイパーインフレ」と表現した混乱の最中、P2P取引プラットフォームであるローカルビットコインにおけるビットコイン取引量は毎週新記録を塗り替え続けている。
サブウェイといった業者もダッシュでの決済を認め始めたと述べるテイラー氏は、長引く金融不安の仮想通貨による回避策を、ダッシュが助長しようとしていることを仄めかしている。
「先週以来、新たに94にのぼるベネズエラの業者がDiscoverDash.comに追加されるのを確認した。これは普段の勢い、すなわち最近2ヶ月間における週間新規業者数、約50のおよそ2倍である」