ダッシュ(Dash)・ブロックチェーンは、ダッシュコアv19のハードフォークの起動中に停止したと、最高技術責任者であるサミュエル・ウェストリッチ氏が5月21日の朝にツイートで発表した。開発者たちはその約13時間後にv19.1.0の修正を発表した。

「ダッシュネットワーク上のブロックと取引がChainLockedやInstantSendにロックされていない場合、それらが真のファイナリティを持つとは限らないことを理解することが重要である」と、ダッシュの開発者たちはチェーンがダウンしている間に警告した。ChainLockedとInstantSendはダッシュに特有のセキュリティ機能だ。

バイナンスは、ブロックチェーンがダウンしている間、一時的にダッシュのマイニング報酬の配布を停止した

4月10日に発表されたアップデートは、BLS署名によるセキュリティの強化と、高性能マスターノードの実装、ウォレットの改善などを目的としていた。これらは、ダッシュプラットフォームのメインネットへのリリースに向けた準備だ。

v19.1.0リリースの説明によると、そのアップグレードではバグを修正するが、v19.0.0リリースは6月14日まで延期される。開発者たちは次のように述べている

「十分な数のマスターノードとマイナーがアップグレードすると、このリリースはチェーンの停止が解決されるはずだ。リリース発表に記載されている既知の問題に注意してほしい。再インデックスが必要かもしれない」としている。

記事執筆時点では、ダッシュのブロックチェーンエクスプローラーは、最後のダッシュブロックが約16時間前に処理されたことを示している

ダッシュのv18アップデートは2022年9月13日頃に実装され、ハッキングの試みがいくつかのマスターノードをオフラインに追い込んだ後、1月にアップグレードされた。チェーンは「ダッシュコアv18.2.0のリリースとその後の撤回によって」停止されていた。

ダッシュコアは、プライバシーコインのダッシュ(DASH)が運用するネットワークだ。それは2014年にライトコイン(LTC)からスピンオフした。米証券取引委員会(SEC)は、ビットレックスに対する4月の苦情で、ダッシュコインは証券であると主張した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン