2017年はイーサリアムを基盤とした分散型アプリを作動させるブラウザの人気が高まった。これにはクリプトキティーズ(仮想子猫)のような分散型アプリが普及したことが大きい。異なった特徴を持つ子猫を売買するゲームであるクリプトキティーズはそのピーク時、イーサリアム上の日毎取引量の20%を占めるほどだった。

 クリプトキティーズは著名ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツのバラジ・スリニヴァサンのような仮想通貨の専門家からも賞賛浴びた。同氏によると、クリプトキティーズはイーサリアムが非中央集権的にデジタル資産取引処理するポテンシャルを発揮したと指摘している。

「ブロックチェーン上で第三者の介在なしに国際的にデジタル資産を取引するという長い間人々が構想してきたことが現実化したいい例だ。」

 もちろんここまで商業的に人気を博した分散型アプリは珍しい。今回は主流メディアによる報道に続いて突然需要が高まったが、今の所これほど一般的に人気を博すイーサリアム上のアプリはみられていない。

 グーグルのプレイストアやアップルのアプストアが登場する以前のモバイルアプリ時代を思い出してみると現在の分散型アプリ市場が見えてくる。当時、アプリは配信者や開発者等の個別サイトからダウンロードするものだった。だからアプリを普及させるには大量の資金を使ってマーケティングしなくてはならなかった。

 ここ数ヶ月、イーサリアムを基盤としたブラウザが分散型アプリを探すのに良いプラットフォームになっている。仕組みはグーグルプレイストアやアップルのアプストアと似ており分散型アプリを一挙に閲覧できるようになっている。

 米仮想通貨取引所最大手コインベースのブライアン・アームストロングCEOによると、イーサリアムを基盤としたブラウザが更に普及し分散型アプリがより多くの一般ユーザーや消費者層に使用されていくかもしれないという。

「スマホ、イーサリアム、分散型アプリ(dApps)の組み合わせが経済的自由を世界中の人々にもたらす前例のないチャンスを提供している。経済的自由を世界に広め、途上国における悪事を減らしたい。先進国に住んでいるとわかりにくいが世界中の多くの人にとってそれははまだまだ手に入らないものだ。」

 イーサリアム上のブラウザの普及にはまだまだ時間がかかると思われるが、一旦浸透し始めると分散型アプリ市場を加速的に広める可能性があり注目に値する。