分散型自律組織(DAO)が、10月の分散型金融(Defi)の下落傾向に大きな打撃を受け、DAOの管理する総資産価値は30日前から40%暴落した。

ディープダオ(DeepDAO)のデータによると、DAOが管理する運用資産残高は、10月初旬の時点で2億9000万ドル以上だった。11月の第2週までに、DAOの運用資産残高は50%以上値を下げて、1億4000万ドルとなった。

本記事の執筆時点で、DAOは現在、資産として1億7270万ドルを管理している。この1週間で多くのDeFiトークンが部分的に回復したことと同時に、総額は20%増となっている。

DAOの資金は10月の間に縮小したにもかかわらず、セクター全体の利用者数は1100人(約10%)増加した。11あるDAOは現在、それぞれ100人以上の利用者を誇っている。

しかし、DAOの総利用者数は必ずしも、組織のガバナンスがどれだけ健全かを示す良い指標ではない。

バンコール(Bancor)は現在、4156人の利用者を擁する最大のDAOだ。しかし、まだどの提案にも投票は行われていない。同様に、これまで投票が一度も行われていないものの、pネットワーク(pNetwork)は1243人で三番目に大きい。

パイダオ(PieDAO)は、2145人を有し利用者数順で2番目に大きなDAOだ。ただし、唯一のガバナンス案に参加した投票者は6人しかいなかった。パイダオは、5100万ドル以上に相当する資産を管理しており、法定通貨の価値の順では最大のDAOでもある。

これに対し、dxダオ(dxDAO)はバランスの取れた強みを見せている。87ある分散型組織の中で、3番目に多くのガバナンス案と2番目に多い投票者を有していることに加え、法定通貨の価値と利用者数の順で4位に位置している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン