著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

イランの攻撃開始

昨日のBTC相場は引き続き堅調な展開。結局2日間で10万円の上昇を見せ、米ドルで8,000ドルを突破、テクニカル的にもヘッドアンドショルダーのネックラインを上抜け、強気相場入りを印象付けた。イラン情勢の緊迫化を受け、原油や金価格が上昇する中、底堅さを見せていたBTC相場だが、先に半減期を迎えるBSVやBCHが上昇したことで買い安心感が出ていた。そうした中、循環物色気味にXRPも上昇、またイランでの軍事衝突が回避されるとの期待感から米株が上昇すると、BTCも11月の戻り高値水準である86万円台まで上昇した。その後、Lineの海外交換所BitBoxでの取扱い中止などもありXRPが値を下げるとBTCも上値を重くしたが、米時間に入り戻り高値水準を上抜けると逆三尊の強い形が完成したこともあり8000ドル台に乗せた。この水準では達成感もあり利食い売りも観察されたが、イランがイラクの米軍基地へ攻撃開始の報に再び上値を窺っている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。