著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

米株反発、BTCも48,000ドル台へ

昨日のBTC相場は底堅い展開。一昨日のウォルマートを巡る報道でつけた44,000ドル(約485万円)割れから順調に回復、9月8日の急落後につけた戻り高値47,800ドル(約525万円)を上抜け、48,000ドル半ば(約530万円)まで値を伸ばしている。相次ぐ金融機関参入報道を受けBTCは上昇していたが、ハッシュレートが反落、米株も反転し前日比マイナスとなる中、朝方は47,000ドル(約515万円)近辺で伸び悩んだ。しかし、クレディアグリコール傘下のカストディ銀行CACEISの暗号資産市場進出やフィデリティがSECとの会合でBTC ETF承認すべきと主張したとCoindeskが報じると47,000ドル台乗せに成功した。その後イーサリアムのライバル候補として最近注目を集めていたソラナ(SOL)でブロック生成が10時間以上停止したことを嫌気しBTCも上値が重くなったが、午後に入り復旧が伝わるとBTCも上昇に転じた。海外時間に入るとシティが暗号資産データ企業に出資、NYダウも安寄り後上昇に転じ8日に付けた戻り高値を更新、48,000ドル台半ばまで値を上げたが、NFTプラットフォーム最大手オープンシーのインサイダー報道もあり、上値を抑えられている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。