著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

史上最高値更新

昨日のBTC相場は続伸。4月14日に付けた史上最高値65,000ドル(約740万円)を更新、67,000ドル(約765万円)近辺まで上昇した。BTCは米国初のBTC ETFであるBITO承認報道で週末に大きく上昇したが、10月16日の戻り高値63,000ドル(約720万円)手前で上値を抑えられていた。19日のBITO取引開始直後にこの水準を上抜け、Sell the Factをこなすと64,000ドル(約730万円)台に上昇した。取引開始によって「承認」を確信出来たことや、初日の出来高が10億ドルを上回り需要が確認できたことが相場を後押ししたか。Grayscaleが現物ETFを申請した事や、金額は明らかにしなかったものの暗号資産データ会社Chainalysisが投資目的でのBTC購入を発表したことも追い風となったか。アジア時間は史上最高値を前に上値を抑えられたが、BITOの2日目の取引開始直後にBTCは6か月ぶりに史上最高値更新、NYダウも2か月ぶりに史上最高値を更新する中、67,000ドル手前まで上昇した。なお、朝方テスラ社が第3四半期決算で保有BTCの減損費用51百万ドルを計上を発表したが相場への影響は限定的だった。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。