著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

円建て史上最高値更新

週末のBTC相場は上昇。6万ドル(約685万円)を上抜け63,000ドル(約720万円)手前まで上昇し、4月に付けた円建て史上最高値(約705万円)を更新、ドル建ての史上最高値にあと2,000ドルに迫った。Bloombergの「Prosharesが申請中のCME先物ベースのETFが承認される見込み」との報道で上昇したが、真偽がはっきりしないまま6万ドルで上値を抑えられた。その後、同ETFのティッカーなどがBloomberg端末に登録され、またCFTCとテザー社の和解が報じられると61,000ドル(約695万円)台に上昇、円建てで史上最高値を更新した。土曜日早朝に同ETFの承認がSEC文書で確認されると、63,000ドル近辺まで上昇した。その後はSell the Fact気味に上値を抑えられたが、豪大手年金が暗号資産投資を計画、グレイスケールが私募ファンドGBTCのETFへの変更を申請との報道もあり6万ドルでサポートされた。今朝方、ETHなどアルトコインの下落に一時6万ドルを割り込んだが、CMEのBTC先物開始に向けて窓埋め気味に急反発、61,000ドル近辺での取引となっている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。