著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

GW中は上昇

GW中のBTC相場は上昇。4月14日の高値と4月26日の安値の半値戻し水準56,000ドル(約610万円)上抜けに成功、6万ドル(約655万円)を前に上値を抑えられている。金曜日に53,000ドル割れでサポートされると、FT紙が10億ドルの暗号資産関連ベンチャーファンド設立を報じたこともあり56,000ドル超えに成功、CMEのBTC先物4月限最終取引時間に向け、57,000ドル台まで値を上げた。ETHの続伸もあり58,000ドル台に乗せ、CMEの小口BTC先物開始やGrayscale社の親会社が同社のBTCファンドを追加購入する計画を発表するとさらに上伸、Nasdaq上場のMogo社によるETH購入の報もありETHが上昇する中、BTCも59,000ドルに迫った。しかしこの水準で上値が重くなると、イエレン財務長官の利上げ観測発言で株価が下落、BTCも53,000ドル近辺まで値を下げた。その後同氏の利上げ容認の意図はないとの発言を受け下げ止まると、DogeなどRobinhood取扱銘柄が上昇する中、BCHの物色買いが入ったこともあり、BTCも反発している。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。