著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

 

Review

先物カーブがバックワーデ―ションに

昨日のBTC相場は反騰後、もみ合い。28,000ドル(約310万円)台でサポートされると34,000ドル(約375万円)台まで反発したが、6/15の高値41,300ドル(約455万円)と6/22の安値28,800ドル(約320万円)の半値戻しとなる35,000ドル(約385万円)を前に跳ね返されている。BTCは1月22日の安値でサポートされると、米株の反発に加え、パウエル議長が早期利上げに否定的だったことで、一時33,000ドル台に値を戻したが、ハッシュレートが100EH/sを割り込むと、31,000ドル台に下落した。日本株が続伸して始まると34,000ドル近辺まで上昇したが、その後、日本株が上げ幅を失い、ハッシュレートも100EH/sに戻らない中、もみ合い推移が続いた。海外時間に35,000ドルをトライするも失敗すると、アトランタ連銀のボスティック総裁が2022年中の利上げを予想、カプラン・ダラス連銀総裁も2022年利上げ開始に言及、更にCMEの先物がバックワーデ―ションに転じた影響もあり、BTCは上値を抑えられていった。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。