著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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Review

材料難

週末のBTC相場は上値の重い展開。目立った材料のない中、上値では99万円、下値では96万円をそれぞれトライするも失敗、狭いレンジでの取引が続いている。独立記念日の振り替え休日の関係で木曜日に発表された米雇用統計が強い内容で100万円をトライするも、フロリダでのコロナ新規感染者数が過去最高を記録したこともあり米株が反落、96万円台まで下落していたBTC相場だったが、金曜日は米国市場が休場だったこともあり殆ど動意を見せなかった。アルゼンチンの最小単位と1サトシが同価値になったと話題となったが相場に与える影響は限定的だった。トランプ大統領が香港国家安全で新たな対中制裁を検討と報じられると米中対立激化を材料に99万円近辺まで値を上げたが、その後WHOが1日あたりのコロナ感染者数が過去最高の21万人に達したとしたこともあり上値を抑えられると、今朝方96万円をトライするも反発、方向感のない取引が続いている。
 

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。