著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

31,000ドルでサポート

週末のBTC相場は安値圏でのもみ合い。31,000ドル(約340万円)台でサポートされると何度か32,000ドル(約350万円)をトライするも維持できず、概ね31,000ドル台の狭いレンジでの取引に終始した。BTCは、月曜日に34,000ドル台を付けて以降、週初から上値を切り下げていたが、金曜日に「Binanceがリトアニアや香港当局から警告を受けた」と報じられ更に下落した。しかし31,000ドルでサポートされるとCoindeskが「バンク・オブ・アメリカが顧客にCMEのBTC先物などを提供する」と報じたこともあり、32,000ドル台に反発した。しかし高寄りしたNYダウが史上最高値一歩手前で失速するとBTCの上値も重くなり、マレーシア当局が電力窃盗容疑で違法マイニング業者を逮捕、マシン1,000台を破壊したことが伝わると31,000ドル台に値を下げた。週末は目立ったヘッドラインが無い中、狭いレンジでの取引が続いたが、Eマスク氏がツイッターの画面にドージコインの柴犬を登場させたとDOGEが1割強上昇、BTCも32,000ドル台に連れ高となったが、その後失速、4回連続のマイナスとなった難易度調整後更に下落したが、31,000ドルでは再びサポートされている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。