著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

上にも下にも走れなかった

昨日のBTC相場は上値の重い展開。183万円から194万円台に値を戻したが、12月1日の207万円と9日安値183万円との半値戻しとなる195万円に一歩届かず上値を重くすると、じりじりと186万円台まで値を下げたが191万円台まで値を戻し、やや方向感のつかめない展開となっている。200万円台から183万円に値を落としていたBTC相場だが、HF界の大物レイ・ダリオ氏やモルガンスタンレー、JPモルガン辺りからのポジティブコメントで切り返すと、MicroStrategyの転換社債が増額発行もあって値を戻していった。しかし米景気対策協議難航による株安もあって上記半値戻しを前に上値を重くすると、前日のスタンダードチャータード銀に続きDBSも正式に暗号資産交換所立上げといったポジティブ材料に関わらずじりじりと値を下げていった。しかしECBの追加緩和や米老舗保険会社マスミューチュアルのBTC購入報道もあって値を戻している。

Outlook

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。