著者 松田康夫(まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

11000ドルの攻防

週末のBTC相場は堅調な推移。米ドルで見ると、先週初に9000ドルを付けられず急反発、週央に10000ドルで値を固め、その水準をクリアに上抜けると、11000ドル水準まで上昇している。先週末にトランプ大統領が6月末の米中首脳会談での米中貿易戦争の一時停戦合意を破棄、対中輸入の残り3000憶ドルに関税をかけるとすると10000ドル水準を上放れ上昇、人民元が6.95と今年の最安値を更新すると堅調に推移した。追加利下げを占う上で注目された米雇用統計はほぼ予想通りとなり、一旦上昇した分を吐出す形となったが、バノン元大統領上級顧問がBTCをポピュリストの反乱においてBTCは重要な地位を占め、大きな未来があるとしたことや、どうやら北戴河会議が始まったという噂も出回りBTC相場は上昇した。その後、目立った材料がない中11000ドルを前に上値を重くしたが、香港デモで5日にゼネストが予定されたことも有り、今朝方11000ドルに乗せている。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。