仮想通貨分析企業クリプトクオントのジュ・ギヨンCEOは22日未明、現在のビットコイン市場が弱気相場になっていると明言した。

同氏はツイッターで「あまりこれを言いたくはないが、どうやらビットコインは弱気市場となっていることが確認されたようだ」と発言した。

クジラと呼ばれる大口投資家の多くが、保有しているビットコインを仮想通貨取引所に送付していることがデータから明らかになったためだという。通常、大手投資家は保有しているビットコインを売却するために、取引所のウォレットに資金を移動する。

「一つの指標が未来を確定するわけではないが、仮想通貨市場には何かが起こるだろう」

こうした「弱気市場確定」発言には批判も出ている。

仮想通貨強気派で著名なアナリストであるウィリー・ウー氏は「チャートを拡大して公開できるか? 2017年の強気相場と比較したい。半減期後の強気市場という同様の条件で値動き見てみたい」と、ギヨン氏の分析に懐疑的な発言をした。

ウー氏は21日、ビットコインが長期保有傾向にあるというグラスノードのデータを公開しており、現在の投機的な相場で売られたコインが長期保有者に戻ってきていることを指摘。新型コロナウイルスで下落した後と同様の傾向にあるとした意見を示したばかりだ

「クジラも売っていない、サメも売っていない、イルカも売っていない。大口保有者は持ち続けている。」として、さらに少額の投資家も現在の下落市場で押し目買いをしていると主張した。

ギヨン氏はウー氏以外にも多く、批判的な意見が出ていることから、弱気市場は数週間しか続かないと「弁明」。長期的な供給/需要比率は良好であるした。

「勘違いしないでほしい。私は終わったと言ったわけではない」