仮想通貨の融資を手がけるジェネシス・キャピタルは、2018年の融資額が11億ドル(約1190億円)だったと発表した。弱気相場が続く中、第4四半期は前期比で100%以上も増加した。

OTC(店頭)取引を手がけていることで知られるジェネシスの融資額は、第3四半期(7-9月期)の終了時点では、5億5300万ドルだった。ジェネシスは、「とりわけ昨年11月と12月は最もアクティブな月だった」とし、「新たなヘッジファンドやトレーディング企業が「スポット」での借り入れを活用した」と報告した。

内訳を見てみると、イーサリアム(ETH)の借り入れは第3四半期以降で倍以上増加したものの、全体的に10%未満となっており、第1四半期や第2四半期からは減少した。

XRPは第3四半期より50%減少。ただジェネシスは、この要因としてXRP価格のパフォーマンスがビットコインより良かったことを指摘。昨年11月初頭以降、XRP/米ドルの下落幅が約30%にとどまったのに対してビットコイン/米ドルは50%近く下落したと伝えた。

また、ビットコインキャッシュ(BCH)の借り入れはほぼゼロになった。ジェネシスは、11月15日に起きたビットコインキャッシュのハードフォークが要因だと解説。「借り手も貸し手も一般的に激しいハードフォークの最中はバランスとして持ちたくないものだ」と述べた。