ユーチューブが仮想通貨業界のインフルエンサー削除に乗り出しているようだ。

既報の通り、チャンネル登録者約21万人の仮想通貨系ユーチューバー「クリス・ダン」のコンテンツが削除されたが、ツイッターやレディットによると、他にも削除対象になった仮想通貨インフルエンサーが複数いたことが明らかになった。

ユーチューブは仮想通貨系のコンテンツへの規制強化を公式に発表していない。コインテレグラフはユーチューブに対して問い合わせ中だ。

仮想通貨業界からは非難の声が相次いでおり、ユーチューブボイコット運動まで始まっている。

ユーチューブがクリスマスを台無しに

24日、ユーチューブチャネル「クリプト・ビードルズ」のホストであるロバート・ビードルズが、一時的にチャネルが停止したことを明かした。クリプト・ビードルズの登録者は8万9300人だ。現在は再び通常通りに動き始めた。

21万人の登録者を誇るイヴァン・オン・テックのチャネルも影響を受けた。このため、予防手段として全てのビデオを限定公開にした。

イヴァン・オン・テックはコインテレグラフに対して次のようにコメントした。

仮想通貨に対する攻撃だけではなく、言論の自由に対する攻撃だ。中央集権型のプラットフォームは自分たちの利益追究のためだけに巨大化しすぎている。彼らのプラットフォームを崩すことが、分散型プラットフォームが栄える目的になる」

 オマー・バム氏によると、最近ユーチューブに禁止された仮想通貨系のチャネルは以下の通りだ。

@TheMoonCarは、2019年1月27日のビデオが「有害で危険なコンテンツ」を含んでいることからルール違反であると通告を受けた。@TheMoonCarは「確かにビットコインは銀行にとって有害で危険であるけど、単純に馬鹿げている」とコインテレグラフに対して話した。

「ユーチューブのミスだと望むよ。もしそうでなければ、純粋な検閲だ。多くの有名ユーチューバーがビデオを削除されている。これらのビデオは、ビットコインの力について人々を教育しているだけなのに。私のチャネルが攻撃されるのは時間の問題だ」

クオンタム・エコのミックス共同創業者のマティ・グリーンスパン氏は、ユーチューブのボイコットを呼びかけている。

ユーチューブの代替は?

ユーチューブチャネルNBTVのホストであるナオミ・ブロックウェル氏は、ユーチューブ禁止の影響は受けていないものの、コインテレグラフに対してLBRYのような分散型プラットフォームでの配信を考え始めていると話した。

「LBRYのような分散型のプラットフォームがしばらく存在しているのにもかかわらず、ユーチューバーからの支持はあまり得られていない現状だ。今回が警鐘となることを望む」

LBRYはブロックチェーン技術を使ったシェアリングプラットフォーム。利用者はコンテンツを配信して対価を受け取ることができる。他にもDTube、Steemit、Minds、Bitchute & Bittubeなどが代替プラットフォームとしてあげられている。

ただ、分散型プラットフォームの視聴者数はユーチューブに比べて少ないのが現状。仮想通貨系のインフルエンサーにとってジレンマとなている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン