仮想通貨の弱気相場が終盤にさしかかかっており、クジラ(大口の投資家)による”蓄積フェーズ”に入った。デジタル資産ファンドのアダマント・キャピタルが分析リポートを発表した。蓄積フェーズでは新たな強気相場が始まるまでビットコインが3000ドル6500ドルで推移するという。

アダマントによると、2014年から2015年の弱気相場と同じようにビットコインのクジラがビットコインを集め始めている。一方、ほとんどの個人投資家はマーケットを去り、不可知論者と長期投資家が支配的になっているという。

「蓄積フェーズでは、相場はレンジ内で取引する。弱い投資家はマーケットから抜けようとして、上昇相場で利益確定。レジスタンスの形成につながる。強い投資家は、蓄積に向けて動いており、レンジの底で買う。結果、相場の底形成につながる」

アダマントによると、ビットコインの60日間ボラティリティ(変動幅)が5%未満と2016年以来の低さになっていることも、蓄積フェーズ入りを証明しているという。

一方、アダマントは、長期的な仮想通貨市場の成長についてはミレニアル世代(米国で1980年代から2000年代初頭に生まれた若者世代)が牽引すると指摘。この世代の92%は銀行を信用しておらず、ビットコイン購入者の過半数がこの世代に当たるという。アダマントは、今後5年でビットコインは一般社会に普及し、ポートフォリオにおけるヘッジや準備資産としての役割も果たすとみている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Cryptocurrency Bear Market Waning, Going Through Accumulation Phase, Says Report