仮想通貨市場では今週、ソラナ(SOL)、ライトコイン(LTC)、ヘデラ(HBAR)を対象とした上場投資信託(ETF)が新たに登場する見通しだ。米国取引所の上場予定リストにこれらの銘柄が登場しており、10月28日にも取引開始となる可能性がある。
ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏によると、米取引所の上場通知にビットワイズのソラナETF、カナリーのライトコインETFおよびヘデラETFが掲載されたという。これらのファンドはいずれも28日にローンチ予定とされている。
バルチュナス氏は月曜のX投稿で、「グレイスケールのソラナ・トラストも翌日にETFへ転換する見込み」と述べている。
仮想通貨ETFとは、株式市場で取引されるファンドの一種で、投資家がビットコイン(BTC)やソラナなどのデジタル資産を直接保有せずに価格変動へ投資できる仕組みだ。
米SECの業務縮小下でもETF審査は継続
米連邦政府の10月1日からの閉鎖以降、仮想通貨ETFの承認プロセスは停滞しているが、米証券取引委員会(SEC)は限定的な体制で業務を継続している。
SECは2024年1月10日に初の現物ビットコインETFを承認。これにより、ブラックロック、グレイスケール、ビットワイズ、ARK 21シェアーズ、ウィズダムツリー、フィデリティ、ヴァルキリー、ヴァンエック、ハッシュデックス、フランクリン・テンプルトン、インベスコ・ギャラクシーといった大手運用会社がETFを上場できるようになった。
SOL、LTC、ドージコイン(DOGE)などを含む最大16本のETFが10月のSEC承認待ちに入っている。
ステーキング型ソラナETFも注目集める
2025年の仮想通貨市場では、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)型ブロックチェーンへのステーキング報酬を組み込んだETFが新たなトレンドとなっている。
7月には、REX-オスプレイ・ソラナ・ステーキングETFがCboe BZXに上場し、米国初の暗号資産ステーキングETFとして承認された。
また、グレイスケールは9月にSECが一部ステーキング活動を「有価証券の提供には該当しない」と明言したことを受け、ソラナ・トラストにステーキング機能を追加している。
さらに、ビットワイズのソラナETFにもステーキング機能が組み込まれているという。
ソラナベースのリキッド・ステーキングおよびMEVプロトコルであるジトのトーマス・ウムCOOはコインテレグラフに対し、「これらのソラナETFの承認は、始まりにすぎない。我々はすでにTier1の投資銀行と協力し、ETF関連商品やステーキング型ソラナETFオプションを用いた運用戦略の開発を進めている」と語った。
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