仮想通貨にも対応したネオバンクのレボリュート(Revolut)が、規制環境の不確実性を受け、米国での仮想通貨サービスを終了する。

レボリュートは米国ユーザー向けの全仮想通貨サービスを停止する決定をしたと、8月4日にコインテレグラフに対する声明で述べた。米国の銀行パートナーと共に、レボリュートは2023年9月2日からプラットフォームを通じた仮想通貨へのアクセスを停止する作業を進める。その後、同社は10月3日にレボリュート上の仮想通貨サービスを完全に停止する。

「レボリュートを通じた仮想通貨へのアクセスは完全に無効化され、米国の顧客は仮想通貨を購入、売却、保有することができなくなる」とレボリュートの広報担当者は述べた。

レボリュートの広報担当者は、米国市場からの撤退決定が同社の仮想通貨顧客全体の「わずか1%」に影響を及ぼすだけだと強調した。また、レボリュートは米国での非仮想通貨ビジネスの運営を続けるとも述べた。「この決定は軽々しくは行われておらず、これが引き起こすであろう失望も理解している」とレボリュートの広報担当者は語った。

米国の仮想通貨顧客は、レボリュートから受け取ったメールで、停止に関する全ての関連情報を確認することができる。「専門のサポートチームが、アプリ内チャットを通じて米国の仮想通貨顧客が持つ可能性のある懸念や質問に対応する」としている。

先月末には、レボリュートUSがカルダノ(ADA)、ポリゴン(MATIC)、ソラナ(SOL)などの仮想通貨の上場廃止を発表した。同社は9月に上場廃止を進める計画だった。7月末時点で、レボリュートは米国で約30種類の仮想通貨をサポートしていた。

一部の大手仮想通貨サービスでは米国でサービスを続けるのに苦労している。大手のグローバル仮想通貨取引所であるクリプトドットコムは、6月中旬に米国の機関投資家向けサービスの停止を発表した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン