2020年11月に迫った米大統領選挙。9月30日に行われた最初のテレビ討論会は明確な勝者がいるというわけではなかったが、仮想通貨(暗号資産)を使った予測プラットフォームはこの機会で盛り上がりを見せている。

仮想通貨デリバティブ取引所FTXが手掛ける選挙先物(Election futures)は活況を見せた。FTXのサム・バンクマン・フリードCEOによれば、民主党のバイデン候補と共和党のトランプ大統領のどちらが勝者となるかを選ぶ先物商品で、400万ドル以上の建玉があるという。FTXでは、トランプ大統領のテレビ討論会のパフォーマンスは評価されなかったようだ。テレビ討論会を受け、トランプ再選を支持する先物契約の価格は10%急落した。

FTXのトランプ先物の価格 出典: FTX

FTXの取引高は、レバレッジによって増幅されている。レバレッジを提供しない予測プラットフォームでは、その取引高はより控えめなものになっている。ポリマーケット(Polymarket)によれば、「トランプ氏が2020年の大統領選挙に勝つのか?」という先物契約には、10万ドル以上の取引高があったという。9月30日の市場では、テレビ討論会を受けてトランプ再選に関する市場心理が大幅に変動。約55%がトランプ再選はないと考えている。

ポリマーケット創業者のシェイン・コプラン氏は、ブラっとフォームでは「人々が推測したいことだけではなく、本当に知りたいこと」に対する答えを見つけるように設計されていると、コインテレグラフに語っている。

「私の意見では、市場の素晴らしいところは、情報を集約して正確な予測に統合できることだ。それが価格発見だ。すべての人の意見や知識を集約し。それを1つの指標に統合する。そして、それは信じられないほどの社会的および情報的価値を持つことができる」

ポリマーケットはイーサリアム(ETH)を基盤として構築されているが、ETH2.0のローンチに至るまでの暫定的なスケーリングソリューションとしてマティック(Matic)を模索している。プラットフォームで実行されるトランザクションには手数料はかからず、プラットフォームはノンカストディアルとなっている。

ポリマーケットでは、価格発見に自動マーケットメーカー(AMM)を使用し、すべての市場参加者がAMMの流動性プールと取引する。具体的にどのような予測を行うのかというアイデアは、ポリマーケットのユーザーから提出することができる。また

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン