フェイスブックの新製品実験(NPE)チームは、未来予測を扱うコミュニティプラットフォームを立ち上げた。将来的に分散型予測市場のオーガー(Augur)のような予測プラットフォームになるかもしれない。
フェイスブックの新しいiOSアプリ「フォアキャスト」は、様々な未来の問題についてユーザーが予測するものだ。回答者はアプリ内のポイントを使用して、プラットフォーム上の調査に参加する。調査結果は、フォアキャストのウェブサイト内で公開される。
このアプリは現在、ベータテスト中であり、米国とカナダの招待ユーザーのみが利用できる。6月23日に招待制ベータ版がリリースされる前、フェイスブックの従業員によって社内テストも行われたという。
ベータ版のローンチでは、医療や学術機関のコミュニティの人々を招待し、新型コロナウィルス(COVID-19)のパンデミックに関する予測が行われている。
分散型予測市場の競合となるか
もしフェイスブックのフォアキャストが、仮想通貨リブラと統合することになれば、予測市場の堅牢なインフラとなる可能性があるだろう。
分散型予測市場はまだ始まったばかりだが、オーガーはv2への移行が行っている。11月の米大統領選挙に先立ち、分散型予測市場の強力なプラットフォームになることが期待されている。
オーガーは、v1を「機能的なベータ版」と説明しており、v2への移行により、メーカーダオ(MakerDAO)のDAIや0X(ZRX)を決済通貨として統合し、モバイル中心のユーザーインターフェイス、法定通貨への対応などのアップグレードを予定している。
またブロックチェーンプラットフォームのウェーブス(Waves)では、新型コロナウィルスに関する予測ベッティング市場を公開している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン