ビットコイン(BTC)の史上最高値更新を受け、マイニング企業や仮想通貨トレジャリー企業の株価が急上昇した。月曜の取引では、多くの銘柄が2桁台の上昇率を記録している。

ロンドン証券取引所に上場するアルゴ・ブロックチェーンは、仮想通貨マイナーの中で最も大きな上昇を見せ、96%超上昇の5.3ペンス(約0.07ドル)をつけた。米国のマイニング企業も好調で、銘柄によっては20%を超える上昇を記録した。

また、仮想通貨トレジャリー企業も上昇した。

ワールドコイン(WLD)のトレジャリー企業であるエイトコ・ホールディングス(ORBS)は34%高の11ドルで取引を終えた。ただし、同社株は2025年にWLDのトレジャリー計画を発表した際に記録した45ドルの高値からは依然として大きく下落している。

マイニング企業セクターが全面高

米国のマイニング企業株は、ビットコインの上昇を背景に急伸した。

ハイブ・デジタル・テクノロジーズ(HIVE)は25%超上昇し、取引時間外でもさらに11%上昇の6.18ドルを記録した。

ハイブ・デジタルの株価 Source: Google Finance

ビットファームズ(BITF)とアイレン(IREN)もそれぞれ約15%上昇し、3.46ドルと57.75ドルで取引を終え、どちらも時間外取引でも上昇を継続している。

主要マイナーのライオット・プラットフォームズ(RIOT)は10.9%高の21.56ドル、MARAホールディングス(MARA)は9.3%高の20.57ドルとなった。

ビットコイン保有企業には温度差

ビットコインを購入・保有する企業の株価は明暗を分けた。

香港拠点でニューヨーク上場のトレジャリー企業DDCエンタープライズ(DDC)が22%高と最も大きく上昇した。

一方、最大手のビットコイン保有企業ストラテジー(MSTR)は2.3%高にとどまった。

また、他の大口保有企業GDカルチャー・グループ(GDC)とストライブ(ASST)は、それぞれ4.2%安と2.7%安で取引を終えている。

他の主要保有企業も軟調で、カインドリーMDは8.8%安の1.03ドル、セムラー・サイエンティフィック(SMLR)は0.62%高にとどまった。

一方で、アルトコイントレジャリー企業は堅調だった。

BNB(BNB)を保有するCEAインダストリーズ(BNC)は15.6%高の9.40ドル、ソラナ(SOL)を購入するフォワード・インダストリーズ(FORD)は12.8%高の25.43ドルで取引を終えた。

ビットコイン、史上最高値12万6000ドルを突破

CoinGeckoのデータによると、ビットコインは月曜に史上最高値の12万6080ドルを記録した。

ビットコイン価格チャート Source: CoinGecko

今回の上昇は、機関投資家の参入が進んでいること、そしてトランプ大統領の断続的な関税政策を受けた米ドル安を背景にしている。

投資家が米国資産から離れ、米国以外の投資先へ資金を移している動きが追い風となった。

イーサリアム(ETH)も堅調で、過去24時間で3%上昇し4675ドルとなった。8月下旬に付けた史上最高値(約4900ドル)からわずか5.3%下の水準に位置している。

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