市場環境と流動性不足のせいで、シンガポールを拠点とする仮想通貨レンディングプラットフォームHodlnautは、出金と預金を停止した最新の企業になった。

この仮想通貨レンディング会社は月曜日に公式発表を行い、市場の状況によりサービスの停止を余儀なくされ、回復計画に積極的に取り組んでいるとしている。

またHodlnautは、シンガポールでの規制ライセンス申請を取り下げ、その結果、トークンのスワップ機能を提供できなくなることを表明している。

「私たちは、許される限り早く更新と詳細を提供したいと考えており、回復計画に積極的に取り組んでいる。私たちが意図する実行計画の実現可能性とスケジュールについてDamodara Ong LLCと協議しており、ユーザーにとっての最善の利益を念頭に置いて回復計画を戦略化している」

Hodlnautは、公式ツイッターとテラグラムを除くすべてのソーシャルメディアアカウントを停止するとも発表した。ソーシャルメディアの停止とは別に、創設者のジュンタオ・チュー氏はツイッターを非公開にした。

仮想通貨レンディングを巡る危機は、テラ(LUNA)エコシステムの崩壊に始まり、大手仮想通貨ヘッジファンドのスリーアローズ・キャピタル(3AC)の破産へと続いた。相次ぐ市場の混乱は、ヘッジファンドだけでなくテラエコシステムへのエクスポージャーを持つ仮想通貨金融機関にドミノ効果をもたらした。ボイジャーデジタル、セルシウスなどは、サービスを停止した。

Hodlnautは3ACのエクスポージャーを回避することができたが、一部では、同社がテラの現在消滅しているステーブルコインへの投資に関して透明性がなかったと指摘されている。ツイッターのハンドルネームFatmanが6月に発表したレポートでは、ステーブルコインのデペッグ時にHodlnautが大きなエクスポージャーを計上し、そのポジションを偽っていたことが指摘されている。

チュー氏は、同社がUSTを購入したことも、USTの利回り向上サービスで損失が発生したこともないと主張しているが、その証拠となる資料を提示することはできなかった。