仮想通貨レンディングプラットフォームのジェネシス・グローバル・トレーディングは、半年間で2度目となる30%の人員削減を行ったと報じられている。

5日のウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、ジェネシスはアラメダ・リサーチとスリー・アローズ・キャピタルへの融資でプラットフォームが損失を被ったことを受け、従業員を30%削減した。1月4日に発表された顧客向け最新情報によると、同社は事業計画の一環としてコスト削減を計画しているという。

「前例のない業界の課題を克服し続ける中で、ジェネシスは世界的に人員を削減するという難しい決断を下した。これらの措置は、当社の事業を前進させるための継続的な努力の一部だ」

ジェネシスは8月、コスト削減のため、当時260人だった従業員を20%削減する計画を発表した。また、マイケル・モロCEOは指導的立場から退き、顧問的な役割に移行すると述べていた。

ジェネシスは、当時「前例のない市場の混乱」を理由に、11月に出金を停止し、新しいローンオリジネーションを停止した。スリー・アローズ・キャピタルは2022年の弱気市場の中で倒産し、アラメダは11月のFTXとともに破綻した。ジェネシスは2つの会社からの数十億ドルの融資で損失を受けたと主張をしている。

ボイジャー・デジタルも2022年にスリーアローズへのエクスポージャーがある中で経営難を報告した企業で、7月に破産を宣言している。バイナンスUSは、FTX USの破綻とその申し出を受けて、10億ドル以上でボイジャー・デジタルの資産を取得する計画を発表した。