ベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の共同創設者兼ジェネラルパートナーであるマーク・アンドリーセン氏は、テクノロジー業界で最も重要で新しいアーキテクチャの変化として、仮想通貨・ブロックチェーンを取り上げている。

ブルームバーグ・ウェルスとのインタビューで、アンドリーセン氏は「仮想通貨は盲人とゾウの寓話に似ている。人々はそれに触れ、様々な側面から語る。彼らはそれに夢中になり、様々なトピックについて活発に議論する」と言う。ただし、仮想通貨の最も重要な側面は、それがテック業界における基本的なアーキテクチャの変化であり、コンピュータサイエンスの最も優れた人々が参画していることだという。

「私たちはそれを技術的な変革とみなしている。そこには根本的な技術的進歩が起こっている。これは分散型コンセンサスと呼ばれるコンピュータサイエンスの分野だ。…お金はアプリケーションの1つだが、それは数多くあるアプリケーションの1つに過ぎない」

アンドリーセン氏は、ビットコインを資産として重視するのではなく、インターネット上のアクターやソフトウェアがトラストレスな環境で相互作用するブロックチェーンの能力について強調した。

「これは新しい種類のコンピューターだ。そしてこれが非常に精緻なところだ。ビットコインは、世界中に数十万台の物理コンピュータとして分散しているインターネットコンピューターだ。これは中央を必要とせずに実行されるトランザクション処理システムだ。…これは新しい種類の金融システムだ」

これらの理由から、アンドリーセン・ホロウィッツは仮想通貨を非常に真剣に受け止めていると、アンドリーセン氏は語った。アンドリーセン・ホロウィッツは、2021年にブロックチェーン開発への取り組みを強化させており、今年6月末には新しい仮想通貨ファンドを設立させている。このファンドは、「初期のシード段階のプロジェクトから、完全に開発されている後期段階のプロジェクトまで」、あらゆるブロックチェーンプロジェクトに投資する。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン