コインシェアーズのレポートによると、先週における仮想通貨投資商品の流入が回復し、ビットコインが主導する形で4億3600万ドルの純流入があった。

2週間連続の流出後、ブラックロック、ビットワイズ、フィデリティ、グレースケール、プロシェアーズ、21シェアーズなどの資産運用会社の仮想通貨ファンドは、9月13日までの週でプラスの流入を見せた。これは、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げに対する市場の期待を受けてのものだとコインシェアーズは分析している。

コインシェアーズのレポートで、同社のリサーチ責任者であるジェームズ・バターフィル氏は「週末にかけての流入の急増は、9月18日に50ベーシスポイントの利下げがあるという市場予想の大きな変化によるものと考えている」とのべた。

しかし、バターフィル氏は、仮想通貨投資商品の取引量は8億ドルで横ばいであり、2024年の平均である14億2000万ドルを大きく下回っているとも付け加えた。

ビットコインが主導し、イーサリアムが苦戦

ビットコイン(BTC)投資商品は4億3600万ドルの流入を記録し、10日間連続の流出で合計18億ドルの流出を見せた後に逆転した。ショートビットコイン投資商品も逆転し、3週間連続の流入後、850万ドルの純流出を記録した。

Crypto investment products flows by asset. Source: CoinShares

ソラナ(SOL)投資商品も先週は380万ドルの純流入を記録し、4週連続の流入となった。ライトコイン(LTC)とカルダノ(ADA)もそれぞれ30万ドルと60万ドルの流入を見せた。

しかし、イーサリアム(ETH)は「引き続き苦戦しており」、9月9日から9月13日の週に1900万ドルの流出となった。前週も9800万ドルの流出だった。コインシェアーズは、これはデンクンアップグレード後のレイヤー1ブロックチェーンの収益性に対する懸念によるものと考えている。

一部のトレーダーは、1月11日の市場デビュー以来、現物ビットコインETFへの大規模な流入が、イーサリアムETFの純流出と比較して投資家の好みをビットコインに向けさせたと述べている。これにより、ETH/BTC比率は0.04を下回り、2021年4月以来の最低水準となった。

ETH/BTC weekly chart. Source: TradingView

7月23日の取引開始以来、イーサリアムETFは5億8100万ドルの純流出を記録している。これに対し、現物ビットコインETFは最初の2ヶ月で120億ドル以上の流入があり、8ヶ月余りの取引で170億ドル以上の純流入を記録している。

Spot Ethereum ETF cumulative flow. Source: Farside Investors

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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