ビットコインヘッジファンドのパンテラキャピタルは20日、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、最大で1億3400万ドルの増資を発表した。同社の7年の歴史の中で最大の資金調達となる。

既報の通り、2013年に米国で初めてのビットコインファンドとして設立されたパンテラキャピタルは、当初は1300万ドルと言う比較的小規模な資金調達を実施。その後も2500ドルと、今回の額に比べると小さいものだった。

しかし2018年には「ベンチャーファンドⅢ」と呼ばれる投資ファンドを組成。このファンドでは2018年から2020年までに1億6400万ドルを集めた。

現在、ビットコインが強気市場に突入しようとする中で、パンテラは大きな計画を持っている可能性がある。

今回の新たな資金調達がファンド設立につながるのか、単にベンチャーファンドⅢの拡大になるのかは不明だ。しかし、パンテラキャピタルのダン・モアヘッド氏はコインテレグラフに対し、分散型金融の成長はビットコインを上回る可能性があり、同社はこうした新たな金融サービスに集中していると述べている。

さらに同社はデリバティブプラットフォームであるグローブ(Globe)に投資したように、仮想通貨デリバティブ市場にも目を向けている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン