ブロックチェーン分析企業チェイナリシスは、弱気相場による経費削減の必要性を理由に、今週に従業員数をさらに15%削減した。

10月3日、コインテレグラフは、チェイナリシスが約135名の従業員との雇用関係を終了する厳しい決断を下したことを確認した。

「チェイナリシスは、一貫してトップパフォーマンスを発揮するソフトウェア企業として、長期的な成功に向けて有利な立場にあるが、効率的な成長を重視しており、市場状況を考慮し、現時点で経費を削減する必要があると考えている」と、チェイナリシスのコミュニケーション担当の副社長マデリーン・ケネディ氏は語った。「政府機関、金融機関、仮想通貨企業間でブロックチェーンへの信頼を築くという我々の使命に引き続きコミットしている」と同氏は付け加えた。

チェイナリシスによれば、今回の削減前には約900名の従業員がいた。今年に入ってからの人員削減は2回目で、弱気相場により商用製品への需要が減少している。2月には、市場状況の悪化を受けて、チェイナリシスは40~50人の従業員をレイオフした。

デジタル資産市場の時価総額は、約2年前のピーク時から64%減少した。今年は市場がほぼ横ばいであり、ボラティリティ、流動性、取引量が減少している。さらに、ビットコインは3万ドルのレジスタンスラインを幾度となく突破できず、過去6ヶ月間はレンジ相場が続いている。

フォーブスの報道によれば、チェイナリシスのマイケル・グロナガーCEOがスタッフに送ったメールによると、削減の対象は主に民間部門を担当するマーケティングとビジネス開発チームとなる見込みだ。チェイナリシスの広報担当者は、この報道の情報を確認した。

今年、大手の仮想通貨企業の多くは、スタッフの削減を余儀なくされている。9月には、規制強化の影響を受けてバイナンスUSはスタッフの3分の1を解雇した。また、先月にはブロックチェーン企業R3が従業員の5分の1を削減した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン