仮想通貨市場の暴落による影響は株式市場にも及んでいるようだ。仮想通貨に投資した上場企業は大きな損失を被っている。
今月はビットコイン(BTC)や主要なアルトコインが50%近く暴落した。BTCは5月10日の約6万ドルから下落し、3万ドルのサポートから反発した。
BTCを最も多くバランスシートに入れている上場企業であるマイクロストラテジー(MSTR)は、株価が4月末の657ドルから5月21日時点で約450ドルにまで下落した。これは3週間で31.5%の下落だ。ただし、MSTRはビットコインが週末の安値から大きく反発したことでも恩恵を受けたようで、過去24時間で5%近く上昇し、最後に472.45ドルとなった。
Bitcointreasuries.orgによると、マイクロストラテジーの9万2000BTCのビットコインを保有している。
テスラ(TSLA)も今月、4月末の709ドルから5月21日にまで18%下落した。TSLAも過去24時間で4.4%上昇し、足元では606.44ドルと値を戻している。
テスラはビットコインを電気自動車の決済方法として採用するのを注視すると発表したわけだが、同社が持つ4万3200BTCのビットコインについては売却するようなことはしていないようだ。テスラは15億ドルでBTCを購入したが、Bitcointreasuries.orgによれば、その価値は16.5億ドルの価値を持っている。
しかし、ここ数か月でビットコインを購入したすべての企業が利益を上げているわけではない。中国のアプリ開発企業であるMeituは、3月と4月にBTCの史上最高値近くで4950万ドルの投資を行った。同社のBTCの価値は現在3590万ドルの価値となっている。Meituの株価は4月末の0.31ドルから0.26ドルまで19%下落している。
日本のオンラインゲーム企業Nexonも、4月28日に1億ドルのBTC購入を発表した。Bitcointreasuries.orgは、現在の価値は6700万ドルと推定している。同社の株価は、33.35ドルから23.49ドルまで29.5%下落している。