仮想通貨取引所ビットレックス、ビットコインゴールドの上場廃止、ハッキング被害補填拒否が原因か

 仮想通貨取引所大手ビットレックス(Bittrex)は、ビットコインゴールド(BTG)の上場を廃止した。ビットレックスは5月にサイバー攻撃を受けており、BTGは1日、その被害補填費用の半分の支払いを拒否したため上場廃止になったと主張している。

 BTGチームの声明によると、ビットレックスはBTGに対し、被害の補填費用として1万2372BTG(約2800万円)の支払いを要求。BTGは、企業自らのセキュリティ対策の不備による損失の補填に、BTGという私的な資産を提供することはできないとして、支払いを拒否した。

 この議論の的になっているハッキングは5月12日と22日に行われた。BTGチームによると、これは51%攻撃と二重支払い攻撃のコンビネーションだった。

 BTGの専門家によると、ハッカーはナイスハッシュを通じてサーバーを借り、ビットコインゴールドのハッシュレートの半分以上を手に入れた。ハッカーは3.5日間、ビットコインゴールドのネットワークのハッシュレートを支配した上で、大量のビットコインゴールドを取引所に預け入れた。預け入れ直後、ハッカーはその資産を他の通貨に変え、別の取引所のアカウントに送金した後、最初のBTG入金のトランザクションを51%の支配力を利用し無効化した。

 BTGは取引所に対し、51%攻撃にかかるコストをあげるため、トランザクション承認の閾値をあげるよう求め、攻撃者のウォレットアドレスについて警告も発し、BTGの入金があった際は受けつけないよう要求していた。しかし、ハッカーは5月、攻撃を成功させ、複数の取引プラットフォームから38万8000BTC(当時の価値で約20億円)を盗んだと言われている。

 BTGチームは最終的に補填金のおよそ半分である6000BTGの支払いを拒否した。ビットコインゴールドは二重支払い攻撃の可能性を低減させるため、7月3日にハードフォークを実施している。

 ビットコインゴールドは時価総額で29位の通貨。ビットレックスは 取引高で23位の取引所だ。BTGチームはビットレックスにおける上場廃止が取引に影響を与えることはないと述べている。