破綻したヘッジファンド、スリーアローズキャピタル(3AC)の創設者であるスー・チュー氏とカイル・デイビス氏が仮想通貨取引所オープン・エクスチェンジ(OPNX)の立ち上げを発表した。
両氏は、OPNX最高経営責任者(CEO)のレスリー・ランブ氏の4月4日の立ち上げ発表をリツイートした。ランブ氏は、「現物と先物を直ちに取引できる」取引所を開設し、FTXやセルシウスなどのプラットフォームの崩壊を受けて「業界を支援したい」と語っている。
「債権取引を次に立ち上げる予定で、これによって債権者が元の状態に戻る機会を持てるようになる」とランブ氏は述べた。
We are thrilled to announce that https://t.co/Q2HsUqSZ7E is now live! Sign up to trade spot and futures immediately. Claims trading coming very soon
— OPNX (@OPNX_Official) April 4, 2023
A message from our CEO Leslie: pic.twitter.com/VVVX00AzHf
取引所は、現在セーシェルで承認されたリストラ計画が進行中の仮想通貨投資プラットフォームCoinflexの幹部とともに、3ACの共同創設者が立ち上げたもので、2月にウェブサイトを公開した。仮想通貨に対応したヘッジファンドであったスリーアローズキャピタルは、2022年の市場崩壊を受けて100億ドル(約約1兆2000億円)相当の資産を失った。
3ACの崩壊後、CoinflexのCEOマーク・ランブ氏と共同創設者のスドゥ・アルムガム氏は、チュー氏とデイビス氏と協力して新しいプラットフォームを構築すると発表。当初は「GTX」と呼ばれていたが、最終的にOPNXに決まった。また、米国当局は、デイビス氏の3AC破綻に関連して、ツイッターを通じて召喚状を発行している。
記事掲載時点で、デイビス氏とチュー氏の居場所は不明だが、両氏は引き続きSNSで活動を続けている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン