デジタル資産データを手掛けるクリプトコンペア(CryptoCompare)による最近のレポートによると、仮想通貨(暗号資産)の上場投資商品(ETP)の総取引高が9月に大幅に減少した。

ETP取引高 (百万ドル) 出典: CryptoCompare

1日あたりの仮想通貨ETPの取引高は約74%減少し、8月中旬の取引高は1億8650万ドルだったのが、9月中旬には4800万ドルに減少した。

グレイスケールの取引高も減少

グレイスケールのビットコイン投資信託商品は、仮想通貨ETPにおいて圧倒的な量を占めているため、取引高の減少においても大きな影響を受けている。

グレイスケールの上位3つの仮想通貨商品であるグレイスケールビットコイン投信(GBTC)、グレイスケールイーサリアム投信(ETHE)、グレイスケールイーサリアムクラシック投信(ETCG)は、合計で77%の減少となり、8月中旬の1日あたりの取引高は1億8000万ドルから約4000万ドルに減少した。 

グレイスケール投信の取引高 (百万ドル) 出典: CryptoCompare

グレイスケールの総運用資産額(AUM)も8月中旬以降で減少しているが、それほど劇的ではない。グレイスケールのAUMは、過去30日間で3.3%減少して57億ドルとなっている。

ビットコインの値動きが影響か

クリプトコンペアのリサーチ責任者であるコンスタンティン・ツァブリス氏によると、これらの仮想通貨投資商品の販売量の減少は、ビットコインやほかのアルトコインの最近の値動きと大きく関係していると指摘している。同氏は、コインテレグラフに次のように述べている。

「BTC価格は9月はじめに1万2000ドルから1万ドルに下落した。それ以来、市場は全般的に弱気であり、月を通して数回の強気の動きがみられたが、ETP投資家は一般的に長期的な投資をするため、最近の価格下落と弱気相場が相まって、より慎重な取引行動につながった」

グレイスケールは取引高で最大の減少となったが、仮想通貨ETPの取引高減少は、グレイスケールだけでなく、ほとんどの市場に影響を与えたようだ。ツァブリス氏は、次のように指摘している。

「ほかのETPも、取引高の減少を経験した。ただし、グレイスケールの商品は最もよく知られており、急激な減少後も、現在のETP取引高の大部分を占めている。彼らはビットコイン投信商品のために47億ドル以上の資産を管理しており、第2四半期の新規投資の84%は、ヘッジファンドが支配する機関投資家からのものだ。彼らの米国での市場での地位の結果として、取引高は上記の要因により敏感だった」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン