今後数か月以内に、Crypto.comのブロックチェーンは、イーサリアム仮想マシン(EVM)による互換性を介して、イーサリアム上に構築されたプロジェクトがエコシステムに移行できるようになる。Crypto.comはまた、新興プロジェクトを支援するためのファンドも発表した。

5月7日の発表によると、EVM機能は今年の7月14日にCrypto.comのブロックチェーンで公開される。「EVMサポートはサイドチェーンとして実装される」という。

Crypto.comは現在、仮想通貨空間で注目に値する組織であり、その暗号資産CROはコインマーケットキャップの時価総額トップ50の中にランクインしている。Crypto.comは2021年3月にCrypto.orgブロックチェーンのメインネットを稼働させている

Crypto.orgチェーンにEVMを導入することで、仮想通貨エコシステム内でより大きな汎用性を得ることを目指している。「EVMサポートにより、他のチェーンからのアプリの移植が簡単になり、Crypto.orgの指数関数的なエコシステムの成長が促されるだろう。Crypto.orgは、高速で非常に低料金で完全に分散化されたオープンソースのパブリックチェーンだ」と、Crypto.comの共同創設者兼CEOのクリス・マルシャウェック氏は述べている。

EVM機能の追加に加え、仮想通貨業界の新興企業向けの新しいファンドも発表された。CRO EVMファンドというファンドは、Crypto.orgブロックチェーンで開発されている初期段階のプロジェクトを対象に資金提供をする。このファンドは、100のプロジェクトを支援することを目指しており、スタートアップアクセラレーターのParticleBが主導するスタートアップはファンドから最大100万ドルを受け取ることができる。