ビットコイン(BTC)の最近の下落にもかかわらず、アルトコインは比較的強さを保っている。アナリストによれば、これは投資家が市場の不確実性に対する資産の保護方法を調整している可能性を示唆しているという。
「この変化は、投資家がアルトコインの価値を模索し始めている可能性を示唆しており、下落時にビットコインに群がるという典型的なパターンから逸脱を示唆している」と、仮想通貨取引所ビットフィネックスのアナリストは9月9日のレポートでのべた。「アルトコイン市場は回復力を示している」とも付け加えた。
アナリストは、ビットコイン(BTC)の最近の価格下落について触れた。コインマーケットキャップのデータによると、9月7日には5万2827ドルまで下落し、7日前と比べて10.8%の下落となった。
ビットコインはその後5万7001ドルまで回復したが、8月30日以来達していない重要な6万ドルの水準を下回っている。
Bitcoin is up 0.65% over the past seven days. Source: CoinMarketCap
アナリストは、ビットコインの価格下落の中で、ビットコインのドミナンス(仮想通貨市場におけるビットコインのシェア)が1.3%減少したことを指摘した。一方で、トップ10以外の全ての仮想通貨の時価総額は4.4%増加した。
トレーディングビューのデータによると、記事執筆時点でビットコインのドミナンスは57.33%で、過去1週間で0.50%減少している。これは、イントゥ・ザ・クリプトバースの創設者であるベンジャミン・コーウェン氏が「ビットコインドミナンスの最終段階」とみなしている60%に近い。
トレーダーは、ビットコインドミナンスがピークに達している兆候を見つけることを、ビットコインを売却し、アルトコインなどの代替資産に資本を移すシグナルとすることが多い。
Bitcoin dominance is down 0.53% over the past month. Source: TradingView
一方、アルトコインの総建玉(OI)は、史上最高値から55%減少しており、ビットフィネックスのアナリストは「投機的無関心と売り手の潜在的な疲弊」を示していると主張している。
複数のトレーダーは、アルトコインに対する投機的な賭けが減少していることが市場の強さを示唆していると同意している。
「最新の調整でアルトコインが示した強さと、相対的に低い建玉での上昇は持続的な強さの兆候だ」と、仮想通貨トレーダーのエンペラー氏が9月10日のX投稿で書いた。「選ばれたアルトコインが今後もビットコインをアウトパフォームする可能性が非常に高い。アルトコインのパラボリックフェーズは近い。非常に近い」とエンペラー氏は付け加えた。
一方、360トレーダー氏はアルトコイン市場の時価総額が「非常に強気に見える」と述べた。MNトレーディングの創設者であるマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、アルトコインの買いの機会だと考えている。「退屈な状態は、新たな押し上げが起こる前の蓄積期間だ。それが現在のアルトコイン市場の状態だ」とヴァン・デ・ポッペ氏は9月10日に書いた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
PR記事「仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が新規口座開設キャンペーンを開催!最大で8200円相当のXRPを獲得可能【9月最新】」