米ニューヨーク南部地区破産裁判所のマーティン・グレン裁判官は11月9日、セルシウスの破産計画が9月27日に債権者によって圧倒的多数で承認されたことを確認した。

この計画では、セルシウスの債権者には、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)で約20億ドルが再分配される。また、新会社(NewCo)の株式も付与される。同社は、年末までに債権者の返済を開始する予定としている。

Judge Martin Glenn's bankruptcy plan confirmation. Source: Stretto

多くのセルシウスの債権者は、同社の「Earnプログラム」に参加しており、1年間ロックされたCELトークンを保有することで、毎週報酬を獲得していた。これについてグレン裁判官は判決文の中で、次のように述べた。

「本確認命令または計画は、CELトークンまたはEarnプログラムが証券であるかどうかについて、裁判所が証券法その他に基づいて判断したものではない。」

米証券取引委員会(SEC)は、同様のプログラムは証券であると主張している。

NewCoは、セルシウスの既存のマイニング事業を拡大する。また、規制当局の承認を得て、無形資産を現金化し、その他の開発活動を行う。

NewCoは、数人の仮想通貨関係者や組織で構成されるファラデーコンソーシアムによって管理される。コンソーシアムのメンバーの1つは、FTXの買収に意欲的なとされるProof Groupだ。

セルシウスは2022年7月に破産を申請した。元CEOのアレックス・マシンスキー氏は、2023年7月に証券詐欺、商品詐欺、電信詐欺の容疑で逮捕された。彼は2024年9月に裁判にかけられる予定で、4000万ドルの保釈金で保釈されている。

元最高収益責任者のロニー・コーエン・パヴォン氏は、詐欺と価格操作の容疑を認め、12月11日に判決を受ける。